彼女のattitude ～学園・非公認的恋愛～

途中、自販機でジュースを買って、小さな公園へやってきた。
日野さんはわたしを誘い出したものの、切り出しにくいのか、落ち着きなく髪を触ったり、咳払いをしたり。

「……あのさ、話したいのって、お昼休みのことだよね？」

タイミングを計って、わたしのほうから聞いてみた。

「うん、そうなの。ごめんなさい。イキナリ、驚いたよね」

日野さんは心から申し訳なさそうに、うつむいてしまう。
そこに、校内を案内してくれた時のようなしっかりした雰囲気はなくて、なんだかはっきりせず、気まずそうだ。

「まあ……ね。あんな経験、したことないからさ」

高圧的な態度で、名前を書けと求められた。
その内容は、説明が足りなくて意味不明。
疑問を持つことも許されない。
それを誰も止めに入らない空気。