彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「日、野さん……」
教室が、しんと静まる。
「1時間目ね、グラウンドで体力測定なんだって。1500メートルのタイム計るんだけど、見学じゃなくても大丈夫かな?」
「う、うん。平気」
「そっか。でも、無理そうならすぐ言ってね! 早坂さんって、運動神経良さそうだよねえ」
まるで、昨日の一連の出来事がなかったみたいに、ナチュラルに話しかけられているんだけど。
クラスメイトは訝しげにわたし達のことを窺ってるし、正直、わたしも面食らってる。
ふと、視線を下にやると、日野さんの手が固く握られていた。
それは、少しだけ、震えてて。
ーーあ。
心が温かくなるような、ちくりと痛むような。
説明できない気持ちになる。
教室が、しんと静まる。
「1時間目ね、グラウンドで体力測定なんだって。1500メートルのタイム計るんだけど、見学じゃなくても大丈夫かな?」
「う、うん。平気」
「そっか。でも、無理そうならすぐ言ってね! 早坂さんって、運動神経良さそうだよねえ」
まるで、昨日の一連の出来事がなかったみたいに、ナチュラルに話しかけられているんだけど。
クラスメイトは訝しげにわたし達のことを窺ってるし、正直、わたしも面食らってる。
ふと、視線を下にやると、日野さんの手が固く握られていた。
それは、少しだけ、震えてて。
ーーあ。
心が温かくなるような、ちくりと痛むような。
説明できない気持ちになる。