彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
◆ ◆ ◆
高校進学の為、親元を離れて、おばあちゃんと葵の住むこの家に引っ越してきたのはちょうど一週間前。
入学式前日のこと。
長旅の疲れがたたったのか、その夜に発熱したわたしは、翌日ふらふらしながら入学式へ向かったものの、学校に辿りついたところで倒れ、そのまま今朝まで寝込んでいた……ようだ。
「熱、出したのなんか、幼稚園以来だなぁ」
部屋の姿見には、少し痩せた自分が映っている。
一週間ぶりに袖を通す制服が、ゆるく感じるのもそのせいだろう。
「まさか、新生活への不安と緊張、とかで? ……そんな繊細な性格だったけか、わたし」
着替えをすませて部屋を出ると、廊下で葵とばったり出くわした。
高校進学の為、親元を離れて、おばあちゃんと葵の住むこの家に引っ越してきたのはちょうど一週間前。
入学式前日のこと。
長旅の疲れがたたったのか、その夜に発熱したわたしは、翌日ふらふらしながら入学式へ向かったものの、学校に辿りついたところで倒れ、そのまま今朝まで寝込んでいた……ようだ。
「熱、出したのなんか、幼稚園以来だなぁ」
部屋の姿見には、少し痩せた自分が映っている。
一週間ぶりに袖を通す制服が、ゆるく感じるのもそのせいだろう。
「まさか、新生活への不安と緊張、とかで? ……そんな繊細な性格だったけか、わたし」
着替えをすませて部屋を出ると、廊下で葵とばったり出くわした。