彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
トラックでは、中間順位あたりの子が次々とゴールしてて、わたしたちのことを不信そうな顔で見てる。

今朝、普通に話しかけられるなんて思ってもみなくて、驚きも大きかったけど、嬉しかった。
それでも、わたしが日野さんを避けた理由は――。

「別だよ」

「えっ?」

「私は今さら結束書からイチ抜けたなんて言えないけど、それと、早坂さんとお話したいのは別でしょ? なんて、昨日公園で話聞いた影響なんだけど。誰と仲良くしていきたいかは自分で決める。それだけは、私が曲げたくないところだから!」

日野さんは照れくさそうに、だけど堂々と言った。

「ありがとう、素直に嬉しい。けど……あのね、遠慮しなくてゴメン。例の結束書ができた時はそんな風には思わなかったの?」

そういう考えの子だったら、サインするのに抵抗したんじゃないかなって。

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