彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
日野さんの顔が、かあっと赤くなる。

やっぱり、過去のあやまちとして恥じてるのかな?

「ああ、もしかして、当時は日野さんもあのヒトたちの仲間だった、とか!」

「ちっ、ちがうよ! そんなことしないし、私はもっと小さいころから――」

しまった、という風に日野さんが口を塞ぐ。
はて、と、首をかしげていると、蚊の鳴くような声で話しはじめた。

「ち、中学に入って、どんどん人気が出て、話すことも減って、遠くなって……。もともと叶うなんて思ってなかったし、これをきっかけにあきらめるんだって思って、サインを……」

わたしの頭の中いっぱいにハテナマークが浮かぶ。
日野さんの言わんとするところが謎だ。

「叶うってなに?なにをあきらめるの?」
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