彼女のattitude ～学園・非公認的恋愛～

「ええっ――！あっ、ありえないよ！」

とっさに大きな声を出して、日野さんを驚かせてしまった。
正直、色恋の話は苦手分野。
特に自分絡みのことになると、冷や汗がどっと流れるような感覚になる。
想像が難しく、知識が浅く、経験もゼロで、自分の中での行動方針が決まってないからだ……と思う。

「わたしね、恋愛の話ダメなの！ そういうのに自分が当てはめられると、拒否感が……じゃなくて！ ちょっと困るっていうか。あ、あはははっ……」

「ウソ……。早坂さんって雰囲気あるから、これまでに彼氏のひとりやふたりくらいって感じかと」

「あー……、やめてやめて。仲のいい友達はいたけど、そういう風に見たり見られたりはなかったよ……。とうぶん、わたしに、す、すっ……きな人なんて、できないんじゃないかなっ」