彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
さっきのことがあったばかりで、ちょっとだけ気まずい……。
黙っていると、葵のほうから話しかけてきた。
「……何? 変な桐。さてはさっき、頭の打ちドコロが」
「ウルサイ。朝から騒がせて悪かったわよっ」
2、3年前まではほんとに素直でいい子だったのに!
名前だって、『キリ』っていつの間にか呼び捨てにされてるし。
先を歩く葵を追い越して、階下へ降りる。
食欲を刺激する、いい匂いを辿っていけば、そこが食堂だ。
「おばあちゃん、おはようございます!」
「おはよう、桐、葵。ちょうど準備できたところよ」
配膳を終えたおばあちゃんがにっこり笑う。
三人で囲む朝ごはんは、入学式の日ぶり。
洋風なダイニングに反して、メニューは純和風で、病み上がりだからか、わたしの分のご飯はおかゆにしてくれていた。
黙っていると、葵のほうから話しかけてきた。
「……何? 変な桐。さてはさっき、頭の打ちドコロが」
「ウルサイ。朝から騒がせて悪かったわよっ」
2、3年前まではほんとに素直でいい子だったのに!
名前だって、『キリ』っていつの間にか呼び捨てにされてるし。
先を歩く葵を追い越して、階下へ降りる。
食欲を刺激する、いい匂いを辿っていけば、そこが食堂だ。
「おばあちゃん、おはようございます!」
「おはよう、桐、葵。ちょうど準備できたところよ」
配膳を終えたおばあちゃんがにっこり笑う。
三人で囲む朝ごはんは、入学式の日ぶり。
洋風なダイニングに反して、メニューは純和風で、病み上がりだからか、わたしの分のご飯はおかゆにしてくれていた。