彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
2・気障。
ひとりでも平気。
むしろそのほうが気が楽だと思ってた。
マイペースに、音楽を聴いたり、本を読んだり、物思いにふけったり――。
でもそれは、誰かとすごす時間があってこそなんだ。
今日も、ひとりのお昼。
ぼうっと考えごとをしながら、ふらふらと歩き、無意識にたどり着いた場所。
「ここ……」
土の、草の、木々の、濃すぎるほどの香り。
昼間なのに薄暗く、隔離された、誰も近寄りたがらない。
そう、あの場所。
わたしは何かを期待しながら、木々をくぐり抜ける。
ーーあ。
目当ての人物は、ちゃんとそこに居た。
期待を遂げられたこと、それとまた別の安心感で、ほうっと息をついた。
わたしにお墓だ嘘をついた、あの石の周りをゆっくり歩いている。
時々離れて、カメラを構えてみたり、また近づいたり。
なんだか心ここにあらずといった感じで、わたしの存在には気づいていないようだった。
むしろそのほうが気が楽だと思ってた。
マイペースに、音楽を聴いたり、本を読んだり、物思いにふけったり――。
でもそれは、誰かとすごす時間があってこそなんだ。
今日も、ひとりのお昼。
ぼうっと考えごとをしながら、ふらふらと歩き、無意識にたどり着いた場所。
「ここ……」
土の、草の、木々の、濃すぎるほどの香り。
昼間なのに薄暗く、隔離された、誰も近寄りたがらない。
そう、あの場所。
わたしは何かを期待しながら、木々をくぐり抜ける。
ーーあ。
目当ての人物は、ちゃんとそこに居た。
期待を遂げられたこと、それとまた別の安心感で、ほうっと息をついた。
わたしにお墓だ嘘をついた、あの石の周りをゆっくり歩いている。
時々離れて、カメラを構えてみたり、また近づいたり。
なんだか心ここにあらずといった感じで、わたしの存在には気づいていないようだった。