彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「良かった、また会えて! もう会えないかと思ってた」

「え、あ、もしかして……」

「うん、毎日ここへ来て待ってた。あれっきりだったのかなって、諦めかけてたとこ」

ストレートな物言いに、ちょっとだけ動揺してしまう。

「そんな、一緒の学校じゃない。大袈裟」

なんだか異様に熱くて、手でパタパタと扇ぎながら答える。

「ふふっ、そうなんだけどさ。なに? 暑いの?」

男の子がわたしの真似をして、こっちにに風を送る。
もう!って怒ると、けらけらと笑った。

やばい、ますます体温上がってきた。
怒った、からかな?

まだ春だし、この場所は木の囲まれててひんやりしているはずなのに、変なの。


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