彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「桐ったら……制服!」

おばあちゃんがわたしの格好に気づく。

「うん、今日から学校復帰! 一週間も休んじゃったからね」

できるだけ明るく、心配かけないように言った。

「それでも、もう一日くらい様子見たら?」

「いやいやイヤイヤ、さっきのお騒がせを見る限り、元気有り余ってるみたいだし。平気っしょ」

葵のほうにキッと視線を向けるも、本人はそ知らぬ顔でお味噌汁をすすっている。

「あらあら。葵はね、こんな風だけど、桐がうなされてる時はすごくオロオロしてて――」

「わああああ!よ、余計なこと言うなって!と、と、とにかく」

こほん、とひとつ咳払いをして、葵は言う。
< 7 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop