彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「……このままでいられると思わないことね」

気まずくなったのか、先輩は他の5人を引き連れて立ち去った。

「捨て台詞? もう、カンベンしてほしー……」

なんだか、どっと体力を消耗した気が。

「桐ちゃん、私、何も言えなくて……」

「だから、鳴子が申し訳なさそうにすることないんだって! この間はわたしが逃げたけど、今日は逆だから……一勝一敗ってところ? さ、かえろかえろ!」

茶化して言うと、鳴子は少しだけほっとしたようだった。

面倒ごとが去って、失くしたバレッタのことを思い出す。
これから寄るのはちょっと無理そうだし、明日のお昼にまたあそこへ行っみよう。
見つかると、いいんだけど。
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