彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「……あっ!ま、まあ、俺の趣味とは違うんだけどなっ!勘違いとかすんなよ。ち、が、う、からなっ。じ、じゃあ、俺部屋戻るわ!」

急にまくしたてて、頭をかきながら、そそくさと退散していく葵。
ベッドの上には葵が持ちこんだ漫画が散乱したままだ。

まったくもう……。

葵って、たまに態度がおかしくなるんだけど、大丈夫なんだろうかあの子は。

「うーん、てことは、葵は知ってる派の可能性、ありだな……」

ヘンに聞き出して、校内でのわたしのこと、口を滑らせたら心配させちゃうかもしれない。
だから、『結束書』のことは聞かなくて良かったんだって思おう。

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