彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「桐は高等部から入学の外部生で、知り合いもいないんだろ?早いとこ馴染んだ方がいいし、さ。……まあ、何かあったら俺に頼ってくれてもいいけど」

別に、葵に頼ることなんてないんじゃないかな……。
そもそもあんたは中等部でしょ。
なんて思ったけれど、ここはわたしがオトナになろう。

「うん、そうだね。困ったら、お願いするね」

そう答えると、葵は満更でもない様子で頷いて、席を立った。

「じゃあ、5分後に玄関な!もたもたしてると置いて行くから」

「え。や、学校行くのはひとりでもだいじょうぶ――」

言い終わらないうちに、葵は食堂から出て行く。

なんで一緒に出ることになってるの。
ひとりでも平気なのに!

「ほうら、早く食べないと先に行かれちゃうわよー」

わたしの気持ちを見透かしてか、おばあちゃんは茶化すように笑うのだった。

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