彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「桐、ちょっと手出して」
シキがわたしの隣に座って言った。
促されるまま、差し出す。
ごそごそとポケットをあさり、結んだ手を、わたしの手のひらの上で開いた。
「あげる」
手のひらに、微かなふたつの感触。
それは、わずかな光を反射して、キラリと輝いた。
シルバーの、小さな……ピアス?
繊細な線で、お花のモチーフを編み出している。
「これ……なんの花?」
「あはは。さて、なんでしょう」
バラとか、マーガレットとか、よくあるデザインではない。
根元が筒状で、先端ラッパみたいに開いてるお花。
「うーん、わかんない……」
「なーんか、反応薄いなあ。一生懸命作ったのに」
シキが口を尖らせて言った。
「ええっ、今、つくった、って言った?ウソっ、これ、シキが作ったのっ!?すごーい!!小さいのに、こんなに細やか!」
シキがわたしの隣に座って言った。
促されるまま、差し出す。
ごそごそとポケットをあさり、結んだ手を、わたしの手のひらの上で開いた。
「あげる」
手のひらに、微かなふたつの感触。
それは、わずかな光を反射して、キラリと輝いた。
シルバーの、小さな……ピアス?
繊細な線で、お花のモチーフを編み出している。
「これ……なんの花?」
「あはは。さて、なんでしょう」
バラとか、マーガレットとか、よくあるデザインではない。
根元が筒状で、先端ラッパみたいに開いてるお花。
「うーん、わかんない……」
「なーんか、反応薄いなあ。一生懸命作ったのに」
シキが口を尖らせて言った。
「ええっ、今、つくった、って言った?ウソっ、これ、シキが作ったのっ!?すごーい!!小さいのに、こんなに細やか!」