彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「そうそう。待ってた、その反応。ちなみに、正解は桐の花です」
「うわー、自分の名前なのに、知らなかったよ。……桐の花ってこんななんだ!」
「うん。かわいいんだよ、桐って」
「えっ」
って、ああ、花のことね。
一瞬、心臓が掴まれたみたいになった。
なんだろ、これ。
「前に髪留め借りたから、代わりになにかってずっと思ってたんだ」
シキは上機嫌で、いつもより声のトーンが高い。
桐の花のピアスをひとつつまみ上げ、目の上にかざす。
その精巧さに、ついため息が漏れる。
「まるで売り物みたいだね」
「言ったじゃん、俺、器用なんだって。ちゃんとつけてね」
「わたし、ピアスの穴あけてないんだけど……」
「知ってた。けど、俺のあげたもののためにあけてくれるってのが、いいんだろ」
「うわー、自分の名前なのに、知らなかったよ。……桐の花ってこんななんだ!」
「うん。かわいいんだよ、桐って」
「えっ」
って、ああ、花のことね。
一瞬、心臓が掴まれたみたいになった。
なんだろ、これ。
「前に髪留め借りたから、代わりになにかってずっと思ってたんだ」
シキは上機嫌で、いつもより声のトーンが高い。
桐の花のピアスをひとつつまみ上げ、目の上にかざす。
その精巧さに、ついため息が漏れる。
「まるで売り物みたいだね」
「言ったじゃん、俺、器用なんだって。ちゃんとつけてね」
「わたし、ピアスの穴あけてないんだけど……」
「知ってた。けど、俺のあげたもののためにあけてくれるってのが、いいんだろ」