彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
2・わたしの罪と、罰
◆ ◆ ◆
ピアスは、失くさないようにハンカチに包んで、内ポケットへ忍ばせた。
誰にも見られてないかな、って少しドキドキした。
放課後――。
気分はまだ晴れなくて、ひとりで帰るのも都合いいかな、って思った。
校門をくぐると、なんだかいつもと雰囲気が違う。
何がっていうわけじゃないんだけど、帰宅の途につく生徒たちが、みんな、そわそわしているような。
と、思ったら、少し離れたところに、男子高等部の生徒の姿を見つけた。
男子高等部の入り口は敷地の逆側だし、めずらしいな、なんて考えながら素通りした。
「無視しないでよ、桐」
聞き覚えのある男子の声がして、振り返った。
レンガの塀にもたれかかり、腕を組んで立っていたのは。
ピアスは、失くさないようにハンカチに包んで、内ポケットへ忍ばせた。
誰にも見られてないかな、って少しドキドキした。
放課後――。
気分はまだ晴れなくて、ひとりで帰るのも都合いいかな、って思った。
校門をくぐると、なんだかいつもと雰囲気が違う。
何がっていうわけじゃないんだけど、帰宅の途につく生徒たちが、みんな、そわそわしているような。
と、思ったら、少し離れたところに、男子高等部の生徒の姿を見つけた。
男子高等部の入り口は敷地の逆側だし、めずらしいな、なんて考えながら素通りした。
「無視しないでよ、桐」
聞き覚えのある男子の声がして、振り返った。
レンガの塀にもたれかかり、腕を組んで立っていたのは。