彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「……なっ、」

なんで、シキがここに居るの!?

「迎えに来たんだ」

シキは、いつもと変わらない笑顔でこっちに近づいて来る。

「どうして突然! びっくりしたじゃ……ない」

道行く生徒たちがやたらとこっちを気にしているので、声のボリュームを落とした。

「桐のことが気になってたから。でも、思ってたよりフツーだ。安心した」

単に、驚いたのが勝ってるだけだってば!

わたしが呆然としている横で、シキは通りすぎる生徒に、「こんにちはー」とか挨拶してる。
シキも千年の中等部出身って言ってたし、顔見知りの生徒のひとりやふたりいるんだろう。


なんだか、あの場所以外で見るシキって新鮮。
……ていうか、はじめてなんだわ。

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