彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
◆ ◆ ◆

その翌朝。

実に、数週間ぶりの待ち伏せをされた。
このごろめっきり接点がなかったので、油断していた。

正面でなく真後ろから、ふたりがかりで腕をつかまれちゃ、逃げようもなくて。
こんな強硬な手段に出たって、サインとかばからしいっていう考えは変わってないし、暇な人たちだなあなんて。
鳴子が一緒の時じゃなくて良かった。
そんな風に感じるだけで、まさか、ものすごい爆弾を落とされるなんて、思ってもみなかった。

押しこまれたのは、ある準備室。
わたしが逃げ出さないようにか、ひとりの生徒は入り口を塞いでいる。
まさかとは思うけど、ここは、このヒトたちの使っている部室のようなものなのだろうか。
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