天を衝く槍


暫くして、犯人が分かったのと本を読み終えたので、私は食堂に向かった。


そして私達がいつも座って談笑する定位置を見てみる。


「…………………」


誰もいなかった。


アルとヨースケは任務でいないし、ジルと一緒に任務に行っていたシロさんは今日見てない。


ギルはさっきジルが探していたから、きっと今一緒に居るのだろう。


フィーネさんは分からない。


2年もここにいるけど、あの人は雲のような人でよく分からない。


「コウガー、ドリアできたよー」


おばちゃんがカウンターで叫ぶ。


ここに来て、初めての一人のごはんだ。


何気いつもワイワイしてたから、少し寂しかった。
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