天を衝く槍
12.逃げるの?
―—月光歴217年8月18日
あれから季節は変わって、今や夏の真っただ中。
マジで暑い。
因みにジルとアルの仲もあっつい。
私がシロさんに話したことを、彼がジルに話したらしい。
そんな彼らとは対照的に、私とシロさんは任務以外では滅多に会えないという、特に特別な関係でもなく、ただの仲間という関係に戻ってしまった。
ギルとも滅多にしか顔を見ない。
トレーニングルームに行けばいつものようにいるんだけど、やっぱ真面目にやってて、話しかけづらい。
ヨースケはたまにギル達の手合せを見に行くからいなくなるけど、アルも任務でいなくて一人の時はヨースケと手合せする。
「俺もコウガも似たようなもんやな」
いつの日か忘れたけど、彼が一人ぼっちでご飯を食べている時に言った。
それから、まるで二人ぼっちの日が続いていた。
それと、あの気持ちに気づいてから何故か彼のことになると、考える前に体が先に動くのだ。
いつだっけ。
確か、6月だ。
彼が任務中に倒れて最寄の病院に運ばれたことを知った私は、飛んで跳ねるように彼がいる病室へ駆け込んだし。
「……………………」
正直、アルが羨ましくてたまらない。
……なんて、ヤなことを考えてしまうこの頃。
あれから季節は変わって、今や夏の真っただ中。
マジで暑い。
因みにジルとアルの仲もあっつい。
私がシロさんに話したことを、彼がジルに話したらしい。
そんな彼らとは対照的に、私とシロさんは任務以外では滅多に会えないという、特に特別な関係でもなく、ただの仲間という関係に戻ってしまった。
ギルとも滅多にしか顔を見ない。
トレーニングルームに行けばいつものようにいるんだけど、やっぱ真面目にやってて、話しかけづらい。
ヨースケはたまにギル達の手合せを見に行くからいなくなるけど、アルも任務でいなくて一人の時はヨースケと手合せする。
「俺もコウガも似たようなもんやな」
いつの日か忘れたけど、彼が一人ぼっちでご飯を食べている時に言った。
それから、まるで二人ぼっちの日が続いていた。
それと、あの気持ちに気づいてから何故か彼のことになると、考える前に体が先に動くのだ。
いつだっけ。
確か、6月だ。
彼が任務中に倒れて最寄の病院に運ばれたことを知った私は、飛んで跳ねるように彼がいる病室へ駆け込んだし。
「……………………」
正直、アルが羨ましくてたまらない。
……なんて、ヤなことを考えてしまうこの頃。