天を衝く槍
「ヒヨコの頭は本当に飾りだね」
ため息と、そんな呆れた声が聞こえた。
「これは俺らの闘いなの。邪魔しないで」
彼はキッと私を睨みつけ、逸らすことを許さない。
「雑魚は煩わしいでしょう」
「………………………」
彼は黙っているけれど、目が怒っていた。
聖戦に出るべきじゃない。
そう言われているよう。
「んじゃ、その言葉に甘えさせてもらうか」
「めんどうくせぇのがいないのなら好都合」
「じゃぁそういうことで」
「………………………」
ジルが言い、ギルがニィっと歯を見せた。
フィーネさんはいつものようにフラッとどこかへ行ってしまって、シロさんは納得のいかない顔をしていた。
「………………………」
―—後悔は、していない