天を衝く槍


何故ツァンジーと戦いたくないか。


それは――


「んー…『仕返し』!ハィィ次『し』!!!」


ツァンジーが鎌を振りかざし、私の首を狙いながら陽気に言う。


「え、ぅええ!!?『し』!!?」


かろうじて躱した私は次の攻撃を防ぎ、攻撃に移りながら言う。


……『し』から始まる言葉って…。


ほんの少し、止まって考えたのが馬鹿だった。


「ぅぐっ」


その隙を突かれ、私はツァンジーに腹に蹴りを決められ、大きな音を立てながら木に激突する。


「マダ始まったばっかりなんだけどナ?」


ゲホゲホと咽ている私の目の前に立ち、ツァンジーはニタリと笑う。


「…………………………」


――それは


闘いと同時に、何故かしりとりが始まるからだ。


いや、マジで何でだよ。ツァンジー


何故しりとりなんだ。
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