天を衝く槍
序盤はしりとりを楽しみながらも、私と戦いを楽しそうにしていたが、だんだん疲れてきたらしく、今ではもうしりとりどころではなくなっていた。
共に傷口から血が出て服が赤を吸う。
汗の所為で吹く風が冷たい。
息は切れているが、肩で息をするほどではない。
疲労がきているのか、体が少し重い。
「全く、久々ダネ。こんな風に疲れるナンテ」
頬を伝う汗を拭いながら言い、ニタリと笑う。
……なんかいちいちムカつく奴だな。
なんて思ったのは嘘じゃない。
そしてなかなか決着がつかない。
――いや
私は鋭く睨み、地面を蹴る。
「はあぁぁぁああッ」
彼は私が勝負出たことが分かったのか、目の色を変えて地面を蹴った。
-----ザクゥッッ
どちらの体に刺さったのかは、どうだろう。
――これで終わりだ