天を衝く槍
触手がお構いなくダラナの肩に噛みつく。
-----ブチィッ
肩が抉られて、骨らしきものが見えた。
「っ!」
「ダラナ!!!」
私はヨースケと連携してやっとの思いでツァンジーの首を刎ねた。
彼の首から血をぶちまけるように、それは弧を描きながら地面に落ちていく。
「アハハはは!!!」
しかもツァンジーは笑いながら。
「っあ!」
そして私の足首に走る激痛。
「ァぐぅぅううッッ!!!」
何かと思えば、触手が私の足首に噛みついていたのだ。
「っ!!!」
触手を断ち切ると、ツァンジーは跡形もなくサラサラと灰になった。
もちろん、あの触手も。
どうやらヨースケが止めを刺したらしい。
「…口が……」
小さく、呟く。