天を衝く槍
――じゃなくて
待て待て待て待て待て。
何故私はジューシローばかり見る?
アレか。
私は彼に一目ぼれをしたのか?
『……ひどいね、そのセンス』
馬鹿にするようにクスリと口角を上げて言うジューシローが脳裏を駆け巡る。
『ヒヨコの体なんか興味ないけど、一人で着れるわけ?』
呆れたように吐き捨てる彼の姿も脳裏に浮かぶ。
「………………」
少しイラっとした。
「いや、まさか」
――ないない、うん
私は、はっと笑っておばちゃんが作った食事を食べることにした。
そして、楽しかったことがたくさんあって、気づけばもう夕方になっていた。
酒を飲んでいる人たちは、すでに寝ている人が多かった。
おばちゃんたちが片づけをし始めたので、私も手伝っていると、制止させられた。
「あなたは明日からハードだから、早く寝なさい」と。
明日は何をするのかは、まだソンジュさんから聞いておらず、8時に彼の部屋に行くことしか聞いてない。
だけど、おばちゃんの言い方では、明日私が何をするのか分かっているらしい。
私は素直に従って、自室に戻った。