天を衝く槍
そして私は、支給された動きやすい服に着替えて、トレーニングルームに行く。
「おー…なんか男みたいやな」
ヨースケさんが腕を組みながらしみじみと言った。
「………………」
まぁ、背も高いし、ガタイもいい方だし、髪も短いし。
「まぁ、いいわ。とりあえずついて来て、槍を選び」
そう言って倉庫の方に行く。
中に入ると武器がたくさんあった。
銃とか剣とか鎌とか、何種類も。
「多いっ」
この中から選べって……多い。
「あ、これがいいかな…」
そう言って私は複雑な形をしていて、稲みたいな形をしている槍を指した。
すぐにピンときた。
――あ、これかっこいい
持ってみると、結構重たかった。
「ロンコーネか。面白いモンに目つけたな」
ヨースケさんが腕を組む。
「あ、でもこっちもいい」
私は薙刀に鉤爪をつけたような形をした槍を見る。
「フォシャールか」
「あ~…どーしよ。どっちもいい」
どっちもかっこいい。
「いや、選ぶのは一個じゃなくてええよ」