天を衝く槍
それから3ヶ月が経ち、季節は夏になった。
私はシロさんから何故かヒヨコと呼ばれている。
私の槍は上達して、そろそろ任務に出てもいいかも、とヨースケに言われた。
これも嬉しいことだが、もう一つ嬉しいことがあった。
とうとう腹筋が男子並に割れたのだ。
高校の時に男子の腹筋をチラリと見て、自分も割ってみたいと考えたのだ。
だけど女の私には腹筋を割ることが難しかった。
だがその分、やっと割れた腹筋を見た時の喜びはハンパない。
そして私とアルは、いつしかシロさんたちのグループと行動を一緒にすることが多くなり、更に仲良くなった。
だけど、フィーネさんだけはあまり話をしたことがない。
いつも一緒にいる筈なのに、気づくとどこかへ行ってしまった後だった、ということが多いのだ。