天を衝く槍


資料室にたどり着いた私は、その膨大な情報を前に肩を落とした。


この組織が創られて二世紀も経ってない筈なのに、30畳はありそうな広い部屋で天井に届きそうなくらいに書類やマジックミラーの箱が重ねてあるのだ。


取り合えず私はこの部屋にあるパソコンを起動させて、目当ての情報がどこに埋まっているのか探す。


しかし、いくら検索しても私の知りたい情報はでてこなかった。


一体、どれくらいの時間、私は資料室にいたのだろう。


時計を見ると、既に22時半を回っていた。


「ここで何をしていたの?」


「ひっ」


突然、フィーネさんの声がして、私は驚いて後退する。


-----ガタンッ


思ったよりかなり後退してしまい、私の背中に棚が当たった。


その衝撃で棚に置いてあった書類やダンポールがドサドサーっと、まるで雪崩のように落ちてしまった。


「手のかかるヒヨコだね、君」


彼はため息混じりに、はぁ…と息を吐き、私が落としてしまった書類を元のようにするのに手伝ってくれた。



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