天を衝く槍
5.シロさんの誕生日
それから時は流れ、季節は冬になった。
私は秋に誕生日を迎え、19になった。
そして今日、12月25日はシロさんの誕生日らしい。
だからパーティーをするのだが、シロさんをパーティー会場に連れていくという大役を私が任された。
アル曰く、シロさんの誕生日パーティはクリスマスと重なっていることもあって、蔑にしていたので合わせる顔が無いらしい。
だから新人である私が行ってくれないかと。
ついでに、2か月くらい前からシローに剣を二人っきりで教えてもらってる仲だし、と何故か二人っきりのことだけを強調してアルは言った。
まぁ、確かに私は任務に出れるようになってからシロさんに剣を教わっているが、恋愛感情など皆無だ。
……というか、彼は私を女として見ているのだろうか。
なんか男として見られているような気がする。
剣の稽古中に彼は真面目な顔をして、私の真剣な顔がサツマイモに似ていると言ったのだ。
顔がイモに似ているとは一体どういうことだろうか。
そんなに私の顔はゴツイのだろうか。
私が淑女だとは言わないが、そんなことを言うシロさんを慕うわけがない。
その筈なのにアルに言われた時、何故か顔から火が出るほど恥ずかしかった。
……反れた。
話を戻そう。
アルが言ったことに対し、シロさんと幼馴染のヨースケは、誕生日とか興味ないと思うと言っていた。
だけど結局、まぁ…祝ってもらって悪い気はしないと思うけ呼んできて~と、いうことになった。
そういうわけで、私は今シロさんの部屋の前にいるのだが。
「…………………」
―—なにコレめっちゃ緊張する!!!
握っている手が汗ばんできた。
私はふーっと息を吐いて、意を決してコンコンと彼の部屋のドアをノックする。
数秒して、ドアがガチャリと音を立てて開いた。
「あ、シロさ―—」
ドアの間から見えるそれを見て、私は奇声を上げた。
私は秋に誕生日を迎え、19になった。
そして今日、12月25日はシロさんの誕生日らしい。
だからパーティーをするのだが、シロさんをパーティー会場に連れていくという大役を私が任された。
アル曰く、シロさんの誕生日パーティはクリスマスと重なっていることもあって、蔑にしていたので合わせる顔が無いらしい。
だから新人である私が行ってくれないかと。
ついでに、2か月くらい前からシローに剣を二人っきりで教えてもらってる仲だし、と何故か二人っきりのことだけを強調してアルは言った。
まぁ、確かに私は任務に出れるようになってからシロさんに剣を教わっているが、恋愛感情など皆無だ。
……というか、彼は私を女として見ているのだろうか。
なんか男として見られているような気がする。
剣の稽古中に彼は真面目な顔をして、私の真剣な顔がサツマイモに似ていると言ったのだ。
顔がイモに似ているとは一体どういうことだろうか。
そんなに私の顔はゴツイのだろうか。
私が淑女だとは言わないが、そんなことを言うシロさんを慕うわけがない。
その筈なのにアルに言われた時、何故か顔から火が出るほど恥ずかしかった。
……反れた。
話を戻そう。
アルが言ったことに対し、シロさんと幼馴染のヨースケは、誕生日とか興味ないと思うと言っていた。
だけど結局、まぁ…祝ってもらって悪い気はしないと思うけ呼んできて~と、いうことになった。
そういうわけで、私は今シロさんの部屋の前にいるのだが。
「…………………」
―—なにコレめっちゃ緊張する!!!
握っている手が汗ばんできた。
私はふーっと息を吐いて、意を決してコンコンと彼の部屋のドアをノックする。
数秒して、ドアがガチャリと音を立てて開いた。
「あ、シロさ―—」
ドアの間から見えるそれを見て、私は奇声を上げた。