あたしの旦那は保健医です!?
コンコン
「杏、入るぞ?」
「え、あ、ははは、はいっ!」
涼はあたしの部屋に入り、あたし隣、すなわちソファーに座った。
「杏、緊張してる?」
得意の意地悪笑いで聞いてきた。
「な、な、ななな何言ってんの!?
ぜ、全然~」
「あ、そう?」
涼はあたしの髪を触る。
あたしは髪を触られてるだけなのにドキドキして止まらない。
「杏の髪ってサラサラだよな」
髪に指を絡めて解かすように触り、髪を掬ってキスを落とす。
「杏もいい匂いがする」
そう言って首筋に顔を埋める。
涼の息が当たる。
「杏…」
俯いていた顔を上げると目が合ってキスをする。
短いキスの繰り返し。