あたしの旦那は保健医です!?

コンコン
「杏、入るぞ?」

「え、あ、ははは、はいっ!」

涼はあたしの部屋に入り、あたし隣、すなわちソファーに座った。


「杏、緊張してる?」

得意の意地悪笑いで聞いてきた。

「な、な、ななな何言ってんの!?
ぜ、全然~」

「あ、そう?」

涼はあたしの髪を触る。

あたしは髪を触られてるだけなのにドキドキして止まらない。

「杏の髪ってサラサラだよな」

髪に指を絡めて解かすように触り、髪を掬ってキスを落とす。

「杏もいい匂いがする」

そう言って首筋に顔を埋める。

涼の息が当たる。   

「杏…」

俯いていた顔を上げると目が合ってキスをする。
短いキスの繰り返し。

< 136 / 380 >

この作品をシェア

pagetop