あたしの旦那は保健医です!?

終わった後、
涼はあたしを腕枕してくれた。

「杏、大丈夫?
やっぱ痛かった?」

「痛かったけど、大丈夫だよ」

「んじゃぁ、気持ち良かった?」

「へ!?」

「大事だろ、これ!」
涼は笑いながら言う。

「気持ち、よ、かったよ、、」

「だろうな」

「へぅぇ!!?」
あたしはガバッと起きあがったので、タオルケットからはみ出した。
気付いて急いで戻す。

「あははっ、、
杏が感じててヤバかったから止めらんなかったじゃん」

「恥ずかしいからやめてー」

「なんで?
杏のあの顔はヤバかったなぁ」

「え、、」

「本当はヤんないつもりだったんだよ。
杏がいいって言うまで待つつもりだったんだけど、杏が可愛い反応ばっかりやるから止めるにも止まんなかった」

「涼…」

「あと、聞いたかもしんないけど俺まだ婚約届け出してないから。
杏の気持ち考えて未提出のままだから。」

「え、そうなの!?」

「だから、明日でも出しに行こうか」

やっぱなんだかんだで涼は優しいんだ。
涼に恋して良かった。

お母さん、涼のお母さん、
あたしは感謝でいっぱいです。


「涼、大好き!」

あたしは涼に抱きつく。

「ふーん、そんなに好き?
だったらもう一回しよっか?」

「ぇ…」

「次は弱いとこ攻めてくから」

「ちょ、待っ!!」

「拒否権なしー」


涼の優しい発言は撤廃。
やっぱ意地悪です。


この日は金曜日ということもあり、朝までずっと愛し合ったのでした。


次の日は、婚姻届を出しに行きました。
あたし、『海藤 杏』になりましたー!!

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