あたしの旦那は保健医です!?
「そういえば、ほらっ」
涼は袋からさっき買ってきた物をあたしにくれた。
涼の肩に体を預けて食べる。
いつだかのデートで海に行ったことを思い出す。
あの時はまだお母さんが亡くなったばかりで、毎日が寂しくていた。
涼や榊さんがいても、いつかは孤独になってしまうのではないか……と不安で仕方なかった。
でも、
今は違う。
あたしには涼がいる。
それに真莉や矢野、榊さん、お母様やお父様まで。
あたしって幸せ者だなぁ。