あたしの旦那は保健医です!?
ブレザーを頭に被って駐車場へと進む。
秋風が漂う。
「また、その格好?笑」
涼は笑いながらドアを開けた。
あたしは車へ入る。
「だって、見つからないようにって書いてたから」
「まぁ、そうだけど笑笑」
あたしはほっぺを膨らます。
「杏ちゃん、怒らないでー笑」
「ふんっ!」
「杏ちゃんこっちむいてー」
「ふんっ!」
涼は笑いながらブレザーをどかす。
「杏、こっち向いて…」
あたしは仕方なく涼のほうを向いた。
チュッ
唇に触れた唇……
「あの日を思い出すね」
あの日…
あたしと涼の想いが繋がった日。
「杏、お疲れ様」
そう言って涼は深いキスをする。