あたしの旦那は保健医です!?

涼の息遣いが耳元で聞こえる。

「杏、ありがとう。
好きだよ……」

「あ、あたしも好きっ!」

「うん、知ってる」

涼はそう言って、あたしの首筋に唇を落とす。
次は耳元へ。
その次は、耳朶へ、肩へ……


「……ンンッ…」

「杏、こっち向いて…」

涼はかすれた声で甘く囁く。

涼と向き合う。

涼の唇があたしの唇に重なった。


お互いを求め合うように深く、深く…









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