あたしの旦那は保健医です!?
そうこうしてるうちに食事の知らせがドア越しに伝えられた。
下に降りていくと、美味しそうなご飯が並んでる。
でも、まだ先生が帰ってきてなくて。
ため息をする。
一人の食事は美味しくないから。
たとえ、高級料理でも一人では味がわからない。
「杏様?
いかがなさいましたか?」
「いや、えっとー、皆様は食べないのですか?
一人で食べるのはちょっと…」
「とんでもございません。
私達が杏様とご一緒に食事など!」
「でも、一人は……」
「でしたら、私が涼様のお話をしてあげましょうか?
ご一緒には食事できませんが一人でもくもく食べるのもさすがに寂しいでしょうから。」
「先生の話?」
「そうです。
杏様、お食べになりながらお聞き下さい」
あたしはハンバーグを一口食べながら話を聞いた。