あたしの旦那は保健医です!?
「杏、起きろって、おいっ!」
体を揺さぶる。
「ふぁぁぁ」
欠伸をしながら起きると、綺麗なあじさいが咲いていた。
今は、ちょうど6月だから梅雨の時期。
今日は珍しく晴れ。
「わぁ、きれー」
「だろ?
車から降りてちょっと歩こうぜ」
車から降りると一面にあじさいが広がっていた。
間近で見ると、太陽で雫が光っていてまるで花自体が宝石のようにキラキラしていた。
「杏」
差し出された手。
頭を傾げてると強引に引っ張られるあたしの手。
繋ぎ方は『恋人繋ぎ』
手汗かきそう。
でも、やっぱりあじさいが輝いていてあたしは、あじさいを見て惚けていた。