あたしの旦那は保健医です!?
「杏、俺からも一つ質問していい?」
「うん、何?」
「矢野哲とはどういう関係?」
「へ?
矢野はねー、中学校のときからの幼なじみなんだー。あ、真莉も!」
「ふーん、、。」
「矢野って、面倒見がよくてスポーツ万能ですごい優しいんですよ。
なんで、彼女作らないのかがわかんないくらいモテるし。」
ピクッと先生のこめかみが動いた気がする……
「杏、もう矢野の話止め。」
なんか怒ってる!?
なんでや!
「なんかムカつくから。」
「え?」
「……なんでもない。
お前、さっきから考えてること口に出てたよ」
「な、なんですとー」
ぎゃぁぎゃぁ、車の中で騒いでいる内にふと外を見ると、海岸沿いを走っていることがわかった。
「わー、海だぁ!!」
「青いだろ?」
その海は車の車窓から見てもわかるぐらいの青の一面だった。
「杏、また降りるぞ」
「は一い」
そう言って涼の近くに行く。