あたしの旦那は保健医です!?

「へ?」

「血ついてたから。
ほら、ここも。」

涼はそう言って上唇のギリギリ上を脱脂綿で拭き取った。

フッ
意地悪笑い。


「杏ちゃーん?
何されると思ったのかなぁ?」

「べ、べつに!」

「本当に?」

「ほ、本当にっ!!
キスなんかされたくないし!!!!!!」

「ふーん、杏ちゃんキスして欲しかったんだぁ」

あ、鎌掛けられた!
恥ずかしい、恥ずかしい!///

「杏、こっち向いて」

あたしがうつむいたままでいると、涼はあたしの顎を手で無理やり上げた。

あたしは涼と目が合う…


あたしの唇をスッと手でなぞり、それからキスをしてきた。

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