ブラック王子に狙われて②
・お祭りマジック
お盆も過ぎて、あっという間に夏休みも残り僅か。
毎日のように絢と逢ってるのに、
逢い足りないというか……。
寝ても覚めても、脳内、絢一色。
マジで、24時間ずっと一緒にいたい。
付き合って1年という節目で計画した沖縄旅行。
ユウとゆずちゃん、千穂さん夫婦のはからいもあって。
初めて絢と一夜を共にした。
といっても、元々も寝つきがいい絢は
イチャラブした後に、体力の限界だったようで
速攻で寝てしまったけれど。
それでも、俺は大満足で。
久しぶりに絢を堪能できたというのもあるけれど、
一晩中、絢を抱き締めてられたのは奇跡といっていいと思う。
そして、気付かされた。
俺にとって、絢がどんな存在かということを。
目に入れてもいたくないほど
可愛いし、美人だし、俺の大事な女性なんだけど。
ただ単に付き合ってるとか言うんじゃなくて。
もっとこう、何ていうか……。
精神的な部分でもちゃんと繋がっていたいと思ってしまって。
独占欲?
確約??
俺だけの、俺だけに、他の誰でもなく……。
そんな自己中で我が儘な思考が脳を埋め尽くして。