ブラック王子に狙われて②
何か言わなくちゃ。
何か言わないと、この状況、かなり危険だからっ//////
「けっ、慧くんっ」
「ん?」
「うっ……ゎきっ、してるんじゃないんでしょっ?」
「は?」
「このところ、ずっと上の空だし。私に勉強教えるの、疲れたんじゃない?」
「何故、その流れになる」
「え?」
「いや、だから、考え事してたとして、何故、俺が浮気してると?」
「……だから、違う子のことを考えてるのかな?と思って…」
「へぇ~、嫉妬してくれたんだ」
「っ……べ、別にそんなんじゃ/////」
間近で美顔を拝むだけでもドキドキしちゃうのに
流し目のような、色気のある視線が私を誘惑する。
そんな彼が肘を折り、ゆっくりと口元を近づけて来た。
「俺の脳内、見せてやりてぇ」
「へ?」
「毎日、絢のことで埋め尽くされてるのに」
「っ//////」
ん~~~っっっ。
何、これ。
揶揄いだとかお世辞??
私をわざときゅん死させたいのかもしれないけど。
分かってるのに、まんまと勝手に反応しちゃう自分が恨めしい。