ブラック王子に狙われて②
『初恋』じゃないと分かった所で、
安堵して良いものか、何なのか……。
今の俺、完全にパニクってる。
まさか『プロポーズ』が来るとは思ってもみなくて
絢の言葉に呆然としてしまう俺。
…ん?
今日も告白……って?!
はっ?!
俺が迎えに行った時に絢の手を握ってたのは
告白してたって事なのか?
落ち着け……落ち着け……俺。
告白がどうしたってんだよ。
そんなの良くある事だろ?
今までだって、告白され続けてたんだから。
でも、何かが引っかかる。
やっぱり、『幼馴染』だからか?
「で、何て答えたんだよ、絢は」
「そんなの決まってるじゃない!!彼氏がいるからムリって言ったよ?」
「彼氏……ねぇ…」
「何?その言い方…」
「俺と付き合ってなかったら、アイツと付き合うつもりか?」
「はっ?冗談はやめてよ」
「いや、俺……マジだけど」
「えっ?」
苦笑する絢に俺は真剣な眼差しで、