ブラック王子に狙われて②
「アイツを男として、どうなんだ?」
「ありえない!!」
「何で?結構、イケメンだったぞ?」
「だって……」
「ん?」
絢は俯いて、両手で顔を覆った。
「ん?だって、何?」
「………」
暫く黙ったままの絢は耳まで真っ赤にして
「だって、私は…は、初恋を大事にしたいんだもん////」
「……初…恋?」
「もう!!これ以上言わせないでよ////」
絢は真っ赤な顔で俺の胸に飛び込んで来た。
――――えっ?!!
………俺??!!!
「絢の初恋って……俺?」
抱きしめながら耳元で呟くと、
「……////////」
黙ったまま、俺のYシャツを掴んで
小さくコクンと頷いた。
ッ!!////////
ヤバい……。
俺、今、すげぇ感動してる。
俺の初恋の女が俺を初恋の相手だと…。