ブラック王子に狙われて②
「絢、今日……いいよな?」
「えっ…ちょっ…待って////」
「待てねぇ」
「えっ…ちょっと…ッん!!////」
俺は絢を抱きしめたまま、
そっとベッドへ倒れ込んで―――
いつもより優しくキスの雨を降らす。
ハニカミながら俺に応える絢。
マジで可愛すぎてメチャクチャにしてぇ。
ぷっくりとした小さな唇に
チュッと軽く吸いつくと、
部屋に響く艶気のあるリップ音。
胸に添えられた絢の手を
ゆっくり俺の首に絡めて。
華奢な絢の身体を抱き寄せ
深い蕩けるようなキスを仕掛ける。
不意打ちのキスでなく
無理やり奪う強引なキスでも無く
俺の恋しい女にする
極上でスペシャルなキス
それは初恋の相手にしか感じない
甘く蕩けるような……蜜の味。
……そう、
これが俺の
『初恋のキスの味』