ブラック王子に狙われて②


おねだりじゃないの?

ご褒美券を消費するとばかり思ってたんだけど。


絢の口から言い渡されたのは、

『慧くんのサポートしようと思う。サポートさせて下さいっ』って。


「っ//////絢、それ、本気?」

「うんっ//////ちゃんと考えて出した答えだから//////」


何これ//////

めっちゃ嬉しいんだけど//////

自身の英検の1級の試験結果なんてどうでもいいと思えるくらい

今の俺、そうとう有頂天になってる。


「んっ//////」


はにかむ彼女をぎゅっと抱き締めた。

だって、じゃなきゃ、俺が恥ずかしい。

正式なプロポーズじゃないのに、

めっちゃ嬉しいんだけど!!

そうと決まれば……!!!


「絢」

「っ//////何??」

「進路先、決めようか」

「……うんっ//////」


抱き締めながら、絢の頭を優しく撫でる。

コイツを手放すかもしれないという不安から解消され、

心の枷が外れて、漸く安堵した瞬間だった。


「あのさ」

「……はい」

「大学……」

「……うん」

「留学にしない?」

「………へ?」

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