ブラック王子に狙われて②
テジャヴ??
ちょっと前にも同じような予想外のこと言われて動揺したような……。
完全におねだりされるものと思っていた俺は
絢の言葉に唖然としてしまった。
「慧くん?……慧くん、……聞いてる?」
「あ、……うん、聞こえてる」
ビックリしたぁぁぁ~~。
だって、突然『留学』の話になるとは思ってもみなくて。
だけど、なんだろう。
めっちゃ嬉しい//////
だって、絢が、俺の要望を呑んでくれたってことだから。
「絢っ、サンキュッ!めっちゃ嬉しいっっっ」
「んっ……け、ぃくんっ………るしいっ…」
「あ、ごめんごめんっ」
ついついきつく抱き締めすぎた。
ほんの少しだけ腕の拘束を緩めて、絢を見下ろす。
「何で決心ついたの?」
「え?あ、……あのね?」
俺にぎゅっと抱きつきながら、絢は照れくさそうに口にする。
「自信?みたいなのが欲しくて、……中間試験に願掛けみたいに賭けたの」
「あぁ、なるほど。……で、自信がついたってわけか」
「まだまだ自信は足りないんだけど、必要最低限の身分証はゲットしたかな?と思って//////」
「っ……、絢、可愛すぎっ」