ブラック王子に狙われて②


「合格したらな」

「えぇ〜っ?!」


1つはもう考えてある。

無理難題なことでは無い。

まぁ、絢にとったら、かなりハードかもしれないけど。

でも、海外に行くことを考えたら

今のうちに出来ることはしておきたい。


「絢は今回の分も、貯金するのか?」

「う〜ん、……今、ちょっと考え中」

「言いたくなったらいつでも言え」

「うんっ!……はい、ど〜ぞっ」

「サンキュ、いただきます」


みたらし団子が入ったパックを差し出された。

そこから一串取り出して、

4個付いているうちの1個を口に含んで。

隣で同じくパックから

団子を取ろうと格闘してる彼女の首を掴み、引き寄せる。


「んっ!/////」

「甘っ」

「/////」


口の中に甘いタレが拡がり、

その甘ったるい団子を彼女口内へと移した。

彼女の唇に付着する、みたらし団子のタレ。

艶めいていて『舐め取って』と言ってるみたいで。


「いい加減、慣れろ」

「っ//////」


まっ、そこが可愛いんだけど。

パックの中の団子の串を掴んだままの彼女は、

そこに視線を落として、再び取ろうと指先を動かす。


「あ~ん」

「ッ?!!……無理っ」

「あ~~~んッ」

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