ブラック王子に狙われて②


リビングにママさんいるし、

パパさんがいつ帰って来るか、分からないし。

照明が煌々とついてる中での会話。


「……ギリ、……かも」


面と向かって答えづらいから、視線を逸らすと。

パッと手が離され、彼が体を引いた。


「っ?!……何??」


1メートルくらい離れたところからじーっと見られてる。

何これ。

まさか、チェックされてるの?!


「ちょっと、見すぎだよっ」

「いや、ボウリング場でもめっちゃ視界に入ったしさ」

「………」


そういう目で見られていたとは知らなかった。

恥ずかしさのあまり、胸元を覆い隠して彼に背を向けた、次の瞬間。

肩を掴まれ、無理やり元の向きに戻された。

そして、ぺろんとニットが捲り上げられて。


「ッ?!!!ちょっとッ//////」

「やべっ、本物だ」

「//////」


パットで嵩増ししてると思ってたの?!


「もう使ってないよ//////」

「だよな。……久しぶりに触ったら、手から溢れたから、マジ、ビビって」

「っ//////そういうことは、お口チャックで!」

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