ブラック王子に狙われて②
ぎゅっと抱きしめると、腕に感触が。
ゆずのお胸はとっても豊かだ。
柔らかくてかなりボリューミーな感触が堪らない。
「ゆず、ブラのサイズ幾つ?」
「はっ、何、朝から」
突然の質問に白い目で見られたから、
今朝あった事を話したら爆笑された。
ゆずまで笑わなくていいじゃん。
めっちゃ落ち込むよ……。
「慧くんが言うように、そのうち大きくなるから」
「気休めの言葉は要らない」
「気休めじゃなくて。絶対そのうち大きくなるから」
「何で、分かるの?」
「彼氏がいたら、そういうもんだよ」
「……意味分かんない」
夏服になると、より一層胸元が目立つ。
ゆずは長袖ブラウス1枚だけど、
私は胸元を隠したくて、
オーバーサイズのダボっとしたカーディガンを羽織ってる。
夏が来る……。
私の大嫌いな季節。
「そう言えば、絢、中間テスト頑張ったじゃん」
「慧くん、様さまだけどね」
「それでも、よく頑張ったって」
「う、うん」
ゆずはうちのクラスで5番。
教室内に上位10名の名前が貼りだされてるから
必然的にバレてしまうんだけど……。