ブラック王子に狙われて②
ユウとユウの彼女もいると話して、
更にユウの家の別荘に行くと伝えた上で
ユウの姉貴がいるからと心配要らないと相談した。
もちろん、それでも許可は下りなかったけど。
出された交換条件が、
『5教科満点、クラス&科でも1位』というのが俺の条件で。
両親が絢の両親に相談したらしく、
絢に出された条件が、『クラス5位以内』というもの。
この間の中間テストで14位から8位に上げた絢。
本人は満足してるみたいだけど、
やっぱり親はもう少し上を期待してるみたいで。
正直、5位でもいけそうな気がする。
去年から少しずつ叩き上げて来た土台が
最近ちゃんと形になって来てるし。
元々吞み込みが悪いだけで、
記憶力は結構いい方だし。
だから、もう少しペースを上げたら
5位どころか、3位くらいでもいけそうな気がする。
まぁ、それを本人に伝えたら
調子に乗って隙が出来そうで言えないけど。
「じゃあさ、こうしねぇ?」
「……何?」
「全教科対応で、満点取れた科目毎にお願いごとを1つ聞いてやる」
「まっ、ま、………満点?それ、無理だから……」
「そうか?中間テストの英語、97点じゃん」
「アレはまぐれだから」