ブラック王子に狙われて②


待ち合わせの駅前に到着すると、メンズ2人は既にいた。

そう言えば、去年の夏も彼らは先にいたよね。

何だか懐かしい。


「お待たせ~♪」

「……お待たせしました」

「うぉっ、めっちゃ可愛いじゃん、2人とも」

「ユウくん、ありがとっ」


ラブラブなゆずとユウくんは、早速腕を絡ませラブラブモードに。

隣りにいる俺様kingの慧くんに視線を移すと、

何故か、腕組して眉間にしわを寄せてる。

結構な不機嫌オーラ発動中。


「……慧くん?」

「そのチョイス、ユウの彼女か?」

「あ、……うん」

「だよな」


やっぱり、私にはミニスカートは似合わないらしい。

彼から盛大な溜息が漏れ出した。


「変な服着て来て、ごめんなさいっ」


ゆずはスラリとした長身で美人だし

何を着ても様になるし、モデルだと勘違いされるくらいだけど。

私はどこにでもいるような平凡女子だもん。

背伸びしたら、お笑い者だよね……。


「別におかしいとは言ってねぇだろ」

「でも、似合わないでしょ?」

「……いや、似合ってる。ってか、可愛すぎて今すぐお持ち帰りしたい気分」

「っっっっっ?!///////」

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